SES・客先常駐の転職タイミングは?噓求人の見分け方も紹介!
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嘘求人は結構ある!
SES企業に就職したけれど、求人に書いてあったことや面接時に言われたことと、実際の業務でやることが違った、なんて経験がある方もいるのではないでしょうか。このようなことがあっても、そのままその会社で働き続けるという方が多いようで、IT業界では意外とそのような嘘の求人がまかり通っています。
例えば、ゲーム制作やWebデザインのような人気な職種を募集しているにもかかわらず、実際に入社してみるとそのような業務には携われないという求人が大手の求人サイトでも散見されています。このような嘘の求人に騙されないためにはどうすればいいのでしょうか。この章ではまず、嘘求人に騙されないためのテクニックを紹介します。
資本金をチェックする
資本金が1000万円以下の企業には注意しましょう。悪質な企業は嘘の求人を出し、それが原因で訴訟されたり、トラブルが起きたりすると、会社を潰してまた新たな会社を作るという手法を取っている場合があります。このような企業の場合、資本金が多いとその分損が大きくなってしまうため、少ない資本金で会社を立ち上げるのです。ですから、もし資本金が少ない会社であれば少し注意しましょう。
口コミ
インターネットでの口コミはもちろんのこと、実際にその業界で働いている人に直接企業の評判を聞くというのは効果的な対策です。やはり、同じ業界で働いていれば、怪しい会社の実態や噂は簡単に広まるものですよね。
帝国データバンクをチェックする
帝国データバンクは企業の信用調査を行っている企業です。詳しいデータを見るのは有料ですが、無料でも決算書が上がっているかどうかを確認することができます。決算書が上がっていないのであれば、少し注意しましょう。多くの企業がこの帝国データバンクの調査を受けているので、もしこのような調査を受けていないのであれば、何かやましいことがあるのではないかと疑ってみましょう。
IT団体に属しているかどうか
その企業がIT団体に所属しているかを確認してみましょう。特に一般社団法人ソフトウェア協会(SAJ)に所属しているかを見てみましょう。SAJは所属するための審査も厳しいものなので所属している企業は一定の信頼がおけるでしょう。
面接
面接の担当が新人でベテランの人がいない様子であれば注意した方がいいでしょう。また、代表が若かったり、未経験にもかかわらず強く入社を勧められたりする場合には人が足りないという証拠ですので注意が必要です。
客先との面接で採用が決まり次第採用という企業
研修がない企業はこの形式が多くなっています。この形式では、内定を出したうえで、客先との面接になり、合格なら採用、不合格なら内定のままという形になります。多くの求職者は内定がでれば就職活動をやめてしまいますが、客先で合格が出ない限り、内定のまま放置されるという恐れがありますので十分に注意しましょう。
このように怪しい会社を見分ける方法はいくつもありますから、転職先を探す際は注意してみましょう。
さて、では実際に今務めている会社が嘘の求人を出していて、それが原因で転職することになった場合、転職活動に影響は出るのでしょうか?
これはもちろん企業によるのですが、中には「なぜ入社前に確認しなかったのか」というようにマイナスに捉える企業もあるかもしれません。
アンリミでは、このような経歴は度外視して採用をしています。実際問題として、1社目であれば、入社前は素人同然ですし、気が付かずに入社してしまうということも仕方ないでしょう。もし2社目、3社目でそのような会社に入社してしまったなら、もう少し丁寧に調査すれば避けられたのかもしれません。そのような方はぜひこの記事を参考に転職活動を進めてみてください!
退職するのに良いタイミングは?
どの業種であっても転職のタイミングは難しいものです。実際にはどのようなタイミングで退職するのが好ましいのでしょうか。
SESにおけるこの答えは、案件やプロジェクトの切れ目であるといえるでしょう。契約自体の切れ目は3ヶ月ごとにありますが、案件の終了のタイミングである方が客先にとっても良いでしょう。プロジェクトの途中で無理やり退職することになると、そのようなネガティブなデータが残ってしまうということも考えられます。
やはり、プロジェクトの途中で退職することになるとチームのメンバーだけではなく、客先にまで迷惑をかけてしまうことになります。自社よりも客先に迷惑をかけないということを優先する方が重要でしょう。また、最近では、採用活動の際に前職の評価を聞き、参考にするという「リファレンスチェック」という手法を導入する企業も増えているため、無理な退職は自分の首を絞めることに繋がってしまうかもしれません。
円満に退社する方法
では、迷惑をかけずに円満に退職するにはどのようにすればいいのでしょうか。SEであれば現場が同じ人と過ごす時間が長く、仲良くなりやすいため直接、「転職を考えているんですが、どのタイミングが良いですか?」というように聞いてみるというのも1つの手でしょう。この方法の良いところは、プロジェクトの切れ目が確認できることに加えて、自社側に引き留められた時に、「現場では話がついているので」というように断ることができるところです。SES企業としてはSEの退職は売上に直接関わるので引き留める企業も多いです。客先というのは企業にとってもお客様ですから先に現場で話を付けておくというのは円満に退職するための方法としてお勧めです。
同業他社への転職禁止規定がある場合は?
中には同業他社への転職を禁止する規定がある場合もあります。また、同業他社に2〜3年は転職しないという誓約書を書かされる場合もあります。この場合はSES企業には転職できないのでしょうか?
このような規定は情報漏えいへの対策として定められています。SEが転職するということはそのSEが持っている情報ごと他の企業に行ってしまうわけです。そのためIT業界や技術職においては競業避止義務を設定されることがよくあります。
しかし、実際には退職後は職業選択の自由の観点から法的拘束力はなく、悪質な情報漏えいや極秘資料の持ち出しのようなことが無ければ問題はありません。また、転職先の業務内容が少し違ったり、ライバルに当たらない企業であったりすれば転職は問題ありません。
しかし、転職先が前職の会社にバレないかというとそうではありません。業界内での転職であれば意外とどこに転職したのかという情報は簡単に広まりますので注意しましょう。
まとめ
嘘の求人に騙されて入社してしまった、ブラック企業に入社してしまったからといってIT業界全体が悪い業界というわけではありません。IT業界にも誠実な運営をしている企業やホワイト企業も存在しています。今回の記事では、嘘の求人など不誠実な企業運営を見抜くためのポイントを紹介しました。是非この記事を参考に、よりよい職場への転職を目指してみてください!