SESエンジニアの待機期間について解説!期間や給料は?
目次
一般的に〈待機〉とはSESエンジニアにおいて常駐先の次の案件が決まっていない期間、あるいは状態のことを指します。
今回は待機を命じられてしまった場合、法律上での区分や給料はちゃんともらえるのか、待機中にすべきこと、また弊社の実際の待機事情などについてお話しします。
SESエンジニアにとっての〈待機〉とは?
待機になる場合には大きくわけて以下の2つが挙げられます。
① クライアントの都合で契約が終了した場合
② エンジニアが客先でトラブル(勤怠不良やハラスメント等)を起こした場合
では、待機となった場合の業務内容や給料はどうなるのでしょうか?
社内待機と自宅待機
社内待機とは常駐していた客先から、自社に戻ってもらう待機のことを指します。
このような場合は社内の何かしらの業務を担当するか、勤務をスキル研修への参加といった時間に費やすかのいずれかになります。
リモートワークということもありますが、会社における業務が無く、スキル研修等もオンラインで行われる場合には自宅待機となります。ただし必ずしも個人の裁量に自由があるわけではなく、会社から連絡があった場合はすぐに対応できるようにしておかなくてはいけませんので自宅待機はあくまで勤務中であるという認識です。
しかし自宅待機の場合は、基本的に会社からの指示はあまり期待できないでしょう。
そうなった場合、給料はどうなるの?何をすればいいの?と心配になる方も多いと思います。次の項ではまず給与面について見ていきましょう。
待機時の給与について
待機になった場合の給与待遇には大きく2つのパターンがあります。
それは満額支給と、6割支給です。本来であれば常駐型のエンジニアの場合、常駐することによって、顧客から月額や時給でお金を支払ってもらう契約になります。待機しているとなると会社の売上には全く貢献することができないため、その分はお給料から差し引かれる可能性が大きいです。6割、というのは以下の法令によるものです。
労働基準法第26条
使用者の責に帰すべき事由による休業の場合においては、使用者は、休業期間中当該労働 者に、その平均賃金の百分の六十以上の手当を支払わなければならない。
「使用者の責に帰すべき事由」とは、企業側の都合により従業員が就業できなくなったことを指します。あくまでもSESエンジニアにおける次の契約があるまでの期間というのは会社側に責任の所在があるため、通常はこの 「使用者の責に帰すべき事由」にあたります。
このように、待機期間は休業中として扱われ、給与が40%もカットされてしまうような場合があるため、そういった場合には状況を鑑みて転職を考えた方がいいかもしれません。
会社によっては待機時の給与の満額支給を補償している場合もあるため、こうした雇用面に対する安心感がある選択をするのがいいでしょう。
待機中にエンジニアが行うべきこと
待機となった場合、スキルアップのために勉強に取り組むことがおススメです。
特に資格勉強やITパスポートなどの受験は転職を考える場合においても、次のプロジェクトにおいても活かすことができます。
転職を考えた方が良い場合
会社都合で契約が終わったにも関わらず、待機料が貰えない場合
入社した直後に、待機になっている
待機期間が長すぎる(1か月以上)
常駐先が決まるまで待機の場合においても待機料が貰えない
常駐先が決まった日を採用日とする会社
こうしたケースは大手でもあり得ます。必ず面接の時点で出社日の確認、給料が出社日から発生するかといった点を確認しておきましょう。
また上で挙げた以外にも、未経験OKかつ初任給から高い給料が提示されている企業は研修をせずにいきなり業務に就かされることがあります。こうした企業は業務の中で研修を設けず、土日に自分でEラーニングや本等で勉強を命じられるといったケースがあります。
こういったケースに遭わないためにも、研修期間中の給料や研修体制については内容を事前に確認しておきましょう。
実際のSES企業の待機事情について~6つの質問~
ここまでは一般的な待機のケースについて様々な側面から説明しましたが、こうした情報だけではまだ実態をつかみにくいかと思います。
そこでここでは実際に当社の待機事情についてお話します。
Q1.アンリミで実際に待機時間が発生するのはどのような場合ですか?
弊社では待機時間が発生することはあまりありません。
というのも待機が発生してしまうと会社としては利益がマイナスになるため、営業が待機期間を作らないようにしているからです。
それでもやむを得ず待機が出る場合というのは〈予算の問題など、顧客の都合で突然契約がきられるパターン〉ですかね。1か月前に通告をするというルールはありますが、倒産・不祥事で突然なくなることもありますのでそればかりはどうしようもないです。
また稀ですが、〈エンジニアが客先で勤怠不良やハラスメント、ケンカなどのトラブルを起こした場合〉には会社側から待機や異動が命じられることがあります。
問題がある社員を客先に紹介することは会社の信用問題としても難しくなってしまいます。
Q2.その場合の待機期間の長さはどのくらい?
弊社の場合、待機は最低でも1週間、長くても1ヶ月となります。
やはり先に述べたエンジニア側の問題によって待機が命じられた場合には本人と話し合いを行うものの、次のクライアント先を見つけることは難しく、退職の話になることも正直あります。
Q3.アンリミの待機期間における給料について教えてください。
会社都合で待機が命じられた場合には給料は保証されます。次の契約が決まらないというのは営業職に責任がありますので、満額保証されます。
エンジニアの過失によって待機の場合は過失割合によって給料変動せざるを得ず、内容によってはエンジニアから異動になることもありますが、本人が最善を尽くしたものの契約終了になってしまった場合などには、満額支給することもあります。
Q4.〈待機〉について会社としてはどのように考えていますか?
待機というのはマネージャー(営業)が現場を決められなかったという結果ですので、待機の発生はマネージャーの給与査定にも響きます。エンジニアに対する責任感を保つためにペナルティ制度を設けているSES会社も多いと聞きます。
弊社では基本的に日々、営業活動をしていれば待機がでないのがほとんどですので、待機がある場合はマネージャーに問題がある場合がほとんどだと考えます。
Q5.待機中の業務内容について教えてください。
一般的に待機中は、自習としてEラーニング、資格の勉強などをしてもらうことがほとんどですが、うちでは給与面はもちろん、モチベーションを維持してもらいたいという思いから、待機中でもできるかぎり出社してもらうようにしています。
まとめ
ここまでSESエンジニアの待機期間について、給料面や待機期間中にすべきこと、転職を考えた方がいいケース、また実際にアンリミ株式会社の方に待機事情について伺いました。
最後に以上の話を踏まえた上で、アンリミ株式会社の採用についてお話します。
アンリミでは新卒研修はもちろん、業界では珍しく中途の研修も行います。研修はOJTではなく座学で行っています。
これは「情報セキュリティの問題があるからSEではOJTは不可能」という考えに基づくものです。こうした理由のため、SEのOJTは要注意です。採用項目にOJTと記載してある場合、研修はないものと思った方が良いでしょう。
当社は経験あるシステムエンジニアやプログラマーの方はもちろん、「パソコンはインターネットやゲームのみしか使用しない」という【業界完全未経験】の方でも、社内研修などで一から育成を行います。興味の有る方は気軽にご相談、面接にいらしてください。
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